混乱の地、シリア

さて、今日は中東に位置するシリアについて解説していきたいと思います。
シリアの場所ですが、北にはトルコ、東にはイラクがあります。

シリアの現大統領は「アサド」という人です。
よくニュースでアサド政権が〜とか言われていますね。
そしてシリアは2011年頃から内戦が激化している国となっています。
シリア内戦の始まり
アラブの春という言葉を聞いた事はあるでしょうか?
中東地域(アラブ地域)各地で発生した各国政権に対するデモ活動の事です。
シリアでもその影響が発生し、現政権に対する反体制組織「シリア国民連合」が結成されました。
そして、シリア国民連合の軍事部門として「自由シリア軍」も結成されます。
そしてシリア政府軍 VS 自由シリア軍の戦闘が始まりました。
内戦の幕開けです。
複雑化する内戦
自由シリア軍とシリア政府軍は戦闘状態へなりましたが、横から何者かが乱入してきました。
イスラム国です。
つまり、三つ巴の戦いが始まったのです。

イスラム国については以下をご覧ください。
そしてこの内戦には他国の介入があります。
シリア政府軍の支援 | 自由シリア軍の支援 |
ロシア・イランなど | アメリカ・トルコなど |
あれ?これって・・・
アメリカとロシアのミニ冷戦じゃねえか!!!
って思いますけど、介入の名目はロシアもアメリカもイスラム国の壊滅です。
本当ですかねぇ・・。なんかこの2カ国が絡んでいる時点で、政治的なきな臭い匂いがプンプンとくるんですが・・。
勢力図はこのようになります。

そしてそして、もう一つシリア内戦に大きく影響する者たちがいます。
クルド人です。
クルド人については以下をご覧ください。
シリアのクルド人にはYPGという軍事部隊がおり、シリア政府軍と協力してイスラム国との戦いをしておりました。ただ、内戦の激化に伴い、YPGを主体として他の少数民族も合流させ、規模を拡大したシリア民主軍(SDF)を結成。
シリア民主軍の目的もイスラム国の壊滅です。
そこでまたまたアメリカです。
アメリカはSDFの支援も始めます。
アメリカはイスラム国の壊滅には積極的ですが、何にせよなるべく自分たちの被害は受けたくありません。そこでSDFを利用して、同盟という関係を築き、SDFを主力戦闘要員としていたのです。
しかし、そこで厄介なのが、先ほど記述しましたが、シリア民主軍はYPGという組織が中心になっています。
YPGというのはトルコ国内で反政府組織として活動しているPKKという組織の軍事部門です。
つまり、トルコはYPGとは敵対関係にあり、テロ組織認定をしています。
そのテロ組織認定をしているYPGが中心に結成されたシリア民主軍SDFもトルコからすると、同じテロ組織として認識されています。
SDFもトルコの攻撃を避けるため、後ろに米軍がいた方が安全と考えていて、両者にとってwin-winだと感じて共闘していました。
またまた、勢力図をアップデートです。
より複雑になってきました・・。

もうね、正直どこの国もどうしたらいいかよく分からなくなっているんじゃねえの?って思います。我々凡人にはもう何がしたいのかよく分かりません。
アメリカの裏切り、トルコの侵攻
シリア民主軍はアメリカからの支援を受けてイスラム国と戦闘をしていたのですが、トランプが突然言います。


そして本当に米軍は撤退。

撤退前からトルコ軍はトルコとシリアの国境付近に集結していました。
目的はSDFへの攻撃です。
なぜ、トランプ大統領はシリアから撤退したのかというところですが、トルコの大統領であるエルドアンとの密談ではないかと言われています。


みたいなやりとりがされていたのかもしれません。
カショギ事件については以下をご覧ください
そしてトルコ軍がSDFへの攻撃のため、シリアに侵攻開始。クルド人に対して空爆を含めた攻撃を行なっています。これが先週の話です。
ちなみにトランプ大統領は、以下のようにも発言しています。

これは一体何なのか。
前述でのトルコのエルドアン大統領との裏取引があったのか、
それともトルコ経済を壊滅させるための道具としてSDFを差し出したのか。
どちらにしても、共に戦ってきたパートナーを使って取引をするような内容では無い気がします。
相場への影響は
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トルコ・シリア情勢については今後も要チェック!