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アルメニアとアゼルバイジャンの戦い!トルコリラに影響も。

アルメニアとアゼルバイジャン。
どちらもあまり聞きなれない国、、という方も多いかと思います。
今、このアルメニアとアゼルバイジャンが戦闘状態となっており、トルコ・ロシアを巻き込む恐れが出てきています。

アルメニアとアゼルバイジャン

双方の国は場所はトルコとロシアに挟まれた位置にあり、互いに隣国となります。
アルメニアの西にトルコ。
アゼルバイジャンの北にロシアが位置しています。

以前は両国とも旧ソ連の構成国でした。

アルメニア・アゼルバイジャンの位置
ナゴルノ・カラバフ(高原地帯)を巡った戦い

アゼルバイジャンの西側にはナゴルノ・カラバフという高原があり、ソ連崩壊前、そこには数多くのアルメニア人が住んでいました。

アゼルバイジャン領にあるナゴルノカラバフ

元々、旧ソ連の構成国だった両国なので、
アルメニア人がアゼルバイジャンに、
アゼルバイジャン人がアルメニアに住むという事も珍しくなく、アルメニアに近いナゴルノ・カラバフに多くのアルメニア人が住んでいたのです。

地図で見ても分かる通り、ナゴルノカラバフはアゼルバイジャン内にあるのですが、
ソ連崩壊後、アゼルバイジャンに支配される事を嫌ったナゴルノ・カラバフに住むアルメニア人達は一方的に独立を宣言しています。

が、アゼルバイジャンはもちろん、国際的にはこれを承認している国はありません。
両国ともナゴルノカラバフの領有権を主張しており、話し合いで解決するはずもなく両国は戦争状態へ突入していきました。

この戦争を「ナゴルノ・カラバフ戦争」といいます。
これが1992年〜94年頃の状態です。

ロシアによる仲介停戦

1994年、ロシアが仲介を行い両国は停戦状態となります。
この仲介により、ナゴルノ・カラバフはアルメニアの実効支配下に置かれました。
つまり、アルメニアの勝利となり、アゼルバイジャンの敗北です。

軍事衝突の再開

アルメニアによるナゴルノ・カラバフの実効支配は現在まで続くのですが、
今年7月頃から国境付近で両国の小規模な小競り合いが発生していました。

そして今月に入って戦闘が激化。
アゼルバイジャン国防省はアルメニア軍を攻撃する動画などを公開しました。

各国は停戦を要請

過去にロシアが仲介による停戦を行いましたが、その後もこの戦争に関して欧州安全保障協力機構(OSCE)という、ロシア、フランス、アメリカが共同議長を務める組織によって戦争の終結を目指して仲介が行われてきました。

この事態を重く見た欧州安全保障協力機構の共同議長である「ロシア・フランス・アメリカ」は共同声明を出し、
共同声明の内容は以下の通り。

われわれ、ロシア連邦大統領、アメリカ合衆国大統領、フランス共和国大統領は、ヨーロッパ安全保障協力機構(OSCE)ミンスク・グループ共同議長国を代表して、ナゴルノ・カラバフ紛争地域の接触ラインにおける最近の暴力の激化を最も強い言葉で非難します。

われわれは人命の喪失を遺憾に思うとともに、犠牲者と負傷者のご家族に同情の意を表します。

われわれは関係する軍隊間の敵対行為の即時停止を呼びかけます。

われわれはアルメニアとアゼルバイジャンの指導者に対し、OSCEミンスク・グループ共同議長の支援のもとで、前提条件なしに誠実かつ実質的な交渉の再開を約束するよう呼びかけます。

要約すると、

お前らいい加減にせえや。話し合いで解決せんかい!

です。

トルコの支援

各国が平和的な停戦要請をする中、「トルコ」のエルドアン大統領は以下の声明を出しました。

エルドアン大統領
兄弟国アゼルバイジャンを決して放ってはおかない。ミンスク・グループの3か国(ロシア・フランス・アメリカ)は25~30年間、この課題を放ったらかしにしている

また、これまでに、

エルドアン大統領
アルメニアが占領しているアゼルバイジャンの領土からアルメニア軍が直ちに撤退することにより、地域に再び平和と平穏が訪れる

と発言しています。

停戦要請は無しです。
むしろアゼルバイジャンを援護し、アルメニアに対する警告ともとれる発言です。

すでにトルコはアゼルバイジャンに対して軍事支援を行っている可能性もあるのですが、その確証たる情報は現在までにありません。
なんにせよ、トルコはいざとなればアゼルバイジャンへの軍事支援を行う用意があるのは確かでしょう。

ちなみに、トルコとアゼルバイジャンは歴史的にも兄弟国と言っても過言ではない関係の国で、アゼルバイジャンの住民はほとんどがトルコ系住民なのです。
国旗を見てもいかにトルコと関係性があるか分かりますね。

トルコとアゼルバイジャンの国旗はシンボルが似ている。

ロシアによる仲介の試み

2020年10月9日、ロシアはアルメニアとアゼルバイジャン両国に対して、仲介する意思を示し、両国外相をモスクワに招待したと発表しました。

つまりのところ、

ロシア ロシア
お前らいい加減にしろ!
説教するから両方ともこちらに来い!

という事です。

過去にもロシアの仲介で停戦となった経緯があるので、今回もロシアの対応に注目が集まっています。

ロシアはアルメニアと軍事同盟を結んでいるので、戦闘が激化すれば、アルメニアへの軍事支援を行う可能性もあります。

トルコはアゼルバイジャンへの軍事支援を行う可能性があります。

つまり、ロシア vs トルコの構図も見え始めたとも言えるでしょう。
また、ロシアとトルコは中東リビア・シリアなどで対テロリスト戦で協力を行う関係でもあります。そのロシアとトルコが仲違いという事になれば、中東地域の安定化にも影響が出る事も考えられます。

トルコリラ円の下落

もちろん為替相場にも影響がありました。
トルコリラ/円相場は、以下のように下落へ押し込まれています。

トルコリラ円下落

下落から数日前は14円付近、下落が始まってからの直近の安値は13.30円付近なので70銭ほど値下がりした事になります。

トルコリラ円での70銭はとても大きな下落幅です。

トルコリラ円は以前は高金利通貨として、トルコリラを持っているだけで毎日大きな金利収益が見込める通貨だったのですが、この状態では持っている事が大きなリスクとなってしまっていると言えるでしょう。

ただし、最近トルコは金利の引き上げを行っており、今後も金利引き上げの動きと、アルメニア、アゼルバイジャンの動向が落ち着くようであれば、再びトルコリラ買いの動きとなり、相場上昇となる可能性もあります。

2020年10月11日 追記

ロシアの仲介により、一時停戦と発表されました。
ただし、これは文字通り一時的なもので、まだどうなるかは見えない状態です。
今後、両国による協議も行う予定との事なので、協議次第ですね。

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ボス
執筆者:ボス
FXバイボーのボス。FX会社で勤めていた経験もあり、FXに正通している。普段もFXトレードを行っており、プラス収支を叩き出しているが、バーチャル取引では500万円を1億円以上に増やした実績も持つ。