新型コロナで混乱した2020年

2020年の終わりが近づいてきましたが、今年は新型コロナの影響で激動の年となりました。
コロナを巡った動きが中心となりますが、どのような軌跡があったのかを振り返ります。
2020年の流れ
2020年 1月
- 中国武漢で大規模なパンデミックが発生。ロックダウンが実施され武漢は都市封鎖状態となった。
- イギリスがEU離脱。移行期間は年内までとして交渉を続けていく。
2020年 2月
- 日本国内では香港から日本へ向けて航行中のダイヤモンド・プリンセス号で感染が広がっている事が確認され、横浜港にて隔離状態となった。706人が感染し、乗客7人が死亡。また北海道では緊急事態宣言が発表された。
2020年 3月
- 新型コロナの影響により米ドルが暴落。一時101円台までドル安が進行。FRB(米連邦準備制度理事会)は緊急利下げを発表。
- 米ドルの現金需要のため、暴落後に米ドル買いが殺到。111円台までドル高が進んだ。
- タレントの「志村けん」が新型コロナに感染判明し、治療中に死亡。
- 東京オリンピックの延期が決定。
- WHOが世界的パンデミック宣言。

2020年 4月
- 全国へ緊急事態宣言。・政府が全世帯向けにマスク配布(1世帯:2枚)を開始。世間ではアベノマスクと揶揄された。
- イギリスのジョンソン首相が新型コロナに感染し入院。一時重篤状態となったが回復し退院。
2020年 5月
- 緊急事態宣言によるイベントや外出の制限により国内では一時的に感染者数の減少がみられたが、一部の地域では早くも第二波と思われる兆候も発生。
- トランプ大統領がWHOからの脱退を表明。
2020年 6月
- 小康状態となった感染が再び増加傾向へ。
- 全国民一律で10万円の特別定額給付金が支給される。
2020年 7月
- Go To キャンペーン開始。世間や自治体からの異論が多数噴出。
2020年 8月
- 2020年4~6月期の実質GDP(国内総生産)速報値が27.8%の減少。戦後最悪の落ち込みとなった。
- 安倍首相が体調不良を理由に辞任表明。
2020年 9月
- 菅内閣誕生。
2020年 10月
- Go To イートキャンペーン開始。
- 米トランプ大統領が新型コロナに感染したが、回復。
2020年 11月
- 米大統領選にて「ジョー・バイデン氏」が当選。トランプ大統領の敗北となった。
- 米ファイザー製薬と独ビオンテックが開発した新型コロナワクチンが重症化を90%以上防ぐと発表。これを受けて米ドルは上昇した。

2020年 12月
- 日本国内では新型コロナの第三波が発生。感染が急拡大し、Go Toキャンペーンの停止が決定。
- イギリスや南アフリカで新型コロナの変異種(感染率7割増)が発見され猛威を振るい、国内でも感染例が確認された。
2021年も新型コロナが中心となりそう
振り返ってみると本当1年を通して新型コロナ尽くしでした。
日本国内でも1波から3波まで、現在進行形でまだまだ猛威を振るっています。
特に最近発見されたイギリスや南アフリカの変異種がどのような動きになってくるのかが、要注意ポイントとなってくる事でしょう。
ファイザー製薬を始めとした各国の製薬会社が開発した新型コロナ対応のワクチンですが、一部の国で接種が始まったばかりで実践的な効果としてはまだ判明していません。変異種に対応しているのかどうかも定かではありません。
また、2021年はアメリカ大統領にジョー・バイデン氏が就任します。
コロナによって対中国包囲網が加速したアメリカですが、バイデン氏も対中国への強硬姿勢は継続していくものと思われます。
となると、ドル安の動きが加速するとも考えられます。
去年から上値が重い状態は継続していますので、中長期的な流れとしては円高ドル安となってくる可能性は大いにあります。
ただ、新型コロナに関してのネガティブ材料はそこまでドル相場に対して大きなインパクトを与えないのではないかと考えています。それよりもワクチン開発などのポジティブ材料に大きく反応するとみています。
なので、来年は対中国に対しての各国の動きを重視し、新型コロナに関する材料はポジティブ材料に注目する・・というような目線を持ってトレードをしてみるのも1つですね。