米11月製造業PMI速報値で米ドル急騰!

日本時間 2020年11月23日(月)の23:45に発表された米11月製造業PMI速報値。
予想が53.0に対して結果が56.7と、良い結果になった事に対して米ドルが買われ、ドル高円安の流れとなりました。
米11月製造業PMIとは?
米11月製造業PMIとは、アメリカの製造業の購買担当者に対して、
生産や受注状況、雇用・価格などについてのアンケートを行って、それを元に今後の景気動向を予測する指標となっています。
製造業PMIは50を基準値として、50以上ならば景気良し、50以下なら景気が悪いと判断されます。
今回の結果が56.7だったので、製造業景気は良し!という事になりますね。
どの国においても基本的に製造業は大きなウェイトを占める産業なので、この指標結果はとても重要なものとなります。
こういった経済指標の結果は各FX会社の取引画面などで確認できるので必ずチェックしましょう。
今回の値動き
まずはチャートを見てみましょう。

指標発表後、ドルがすごい勢いで買われてチャート上でもすごい事になっていますね。
直近では103円後半をウロウロとしていた米ドル円ですが、104円50銭を突き抜ける程の上がり方をしています。
もちろん、この相場に乗れた方も多くいるかと思いますが、こういった相場の後にくるのが反動。
よくあるパターンとしては、104円前半に落ち着く感じに。または元の水準に戻る可能性があるのです。
これは、多くの投資家が、米ドル買いを行った後、高値となった付近で決済(売り)を行う事で、利益確定の為の米ドル売りとなる為です。
売り注文が多くなればレートは下がります。
このパターンを覚えておけば、経済指標発表後にじっくりと相場を眺めて、相場の反転狙いで利益を狙う事が可能ですね。
例えば、今回のような相場の場合以下のような戦略も考えられます。
指標の発表(まだ何もしない)
↓
米ドルが上がった(まだ何もしない)
↓
相場が売りモードになってきた(新規注文:売り)
↓
ある程度下がった(決済注文:買い)
というような感じです。
落ち着いて相場状況を観察して流れに乗る作戦です。
基本中の基本とも言えるのですが、これをやるかやらないかでは大きく利益率が変わってきたりするので、ぜひおすすめしたい手法です。
もちろん、予測と違って反対方向に動いてしまった時の為に損切り注文(逆指値・ストップ注文)を入れておく事も忘れずに。
取引していれば利益はどうなった?
今回は約70銭くらいは上昇しました。
米ドルを約40,000円の資金で10000ドル買ったとします。
1ドルあたり70銭上昇したので、
0.7円(70銭)×10000(ドル)= 7,000円
の利益を出す事ができたという事になりますね。
数分で7,000円稼ぐ事ができるのはとても旨味がありますね!
利益率でいえば17.5%なので、数分で17.5%の資産をあげる事ができたならば、万々歳ですね。
今後のアメリカ経済に期待?
今回は指標結果が良かったのでドル高の動きとなっています。
直近ではファイザーをはじめとするアメリカの製薬会社が新型コロナワクチンの開発の好結果を発表するなど、アメリカ経済にとって光が射していると言っても過言ではない出来事が続いています。
今後のアメリカ経済に期待したいところではありますが、次期アメリカ大統領のバイデン氏が行っていく経済政策によってはまだまだ波乱が起きる可能性も秘めています。
デイトレードを中心に行う短期トレーダーは経済指標の結果に一喜一憂できますが、中長期的に取引を行う長期トレーダーにとってはまだまだ油断できる状況ではありません。
しっかりと相場動向を見て、自分のトレードスタイルにあった取引を行ってきましょう!